投資とギャンブルは「元本が保証されない」という点では同じです。
一度に多額のお金をかけて「上がるか下がるか、さあどっち!」という投資のやり方をすれば、
投資とギャンブルは似ているかもしれません。
ええ?!じゃあやっぱり投資はギャンブルなの?!
投資にはいろいろなやり方があるよ!
ちゃんと資産を増やせる方法を紹介するね!
ただ、投資とギャンブルの決定的な違いがあります。
それは「勝率」です。
ギャンブルには必ず主催者がいて、利益をあげるためのビジネスとして行われています。
運良く参加者が勝つことはあっても、トータルでみると勝てない仕組みになっているのです。
でも、投資は違います。
長期的にコツコツ続ける方法で投資すれば、「一か八か」のようなことにはならないからです。
そっか、投資はギャンブルとは違うのね
でも詐欺とか聞いたことがあるし、ちょっと怖いな。。
投資を始めようと調べているとネガティブな情報を目にすることもあり、怖いと感じることもあるかもしれません。
「投資は元本が減る」「詐欺にあう」「大金がないと無理」などと聞くと、不安になりますよね。
ただ、投資にはさまざまな種類や方法があります。
そこで今回は「投資がギャンブルといわれる理由」を解説し、
初心者にもわかりやすい投資方法についてお伝えしますので、一緒に学んでいきましょう!
投資には判断力と知識が大切だよ
きちんと知っていれば大丈夫
ギャンブルの投資はリスク許容度を無視したもの
投資は誰にでも今すぐ始められますが、人によっては「投資をしてはいけない人」もいます。
例えば緊急時に備えた生活費の確保をしていない人・家計に余裕がない人は、貯金することから始めましょう。
せっかく積み立てていた投資を取り崩したり解約したりすると、時期によっては元本割れを起こすことがあります。
まずは生活費を貯めよう。
投資を始める前の準備も大事だよ!
「生活費」として必要な金額は、人によって異なります。
家族構成や、住宅ローンの有無などを考慮して必要額を決めましょう。
会社員なら少なくても半年〜1年分、
自営業で小さな子どもがいる人なら1年〜3年分くらいは確保しておきたいところです。
緊急用の生活費を確保しておけば、気持ちに余裕をもって投資することができます。
リスク許容度とは?
投資における「リスク許容度」とは、投資によって資産が「どのくらい減っても受け入れられるか」を指します。
感じ方は人それぞれなので、100万円が90万円になってしまっても大丈夫な人もいますし、不安になる人もいます。
リスク許容度には、6つの要素がありますので見てみましょう。
- 性格(値動きに左右されにくいほど、リスクをとれる)
- 年齢(若いほどリスクをとれる)
- 職業(高収入であるほど、リスクをとれる)
- 資産(多いほどリスクをとれる)
- 家族(養う人がいない、または少ないほど、リスクをとれる)
- 投資の経験(経験豊富なほどリスクをとれる)
一般的に大きなリターンを狙うほど、その分リスクも大きくなります。
リスクリターン表を使って解説
リスクという言葉を「元のお金が減ってしまう=元本割れで損をする」と考える人がいますが、
投資におけるリスクはリターンの幅とも言えます。
投資の目的は「資産を増やすこと」なので、自分にあった堅実な方法を選びましょう。
投資で失敗しないためには、どのくらいのリスクに耐えることができるのか「リスク許容度」が重要なポイントです。
自分のリスク許容度を知ることが大切だね
堅実な投資は長期でコツコツ
投資とうまく付き合うには、投資期間を長期で考えることが大切です。
長期投資をすると「リスクを小さくする効果」や、利息を再投資することで「複利の効果」も得ることができます。
長期投資のメリット①「リスクを小さくする効果」
投資の世界では「何にどのくらい何年投資するか」で得られる利益が変わります。
経済の変化や市場が上がったり下がったりする動きは、長い目で見ると一時的なものです。
大きな振れ幅があったとしても、それは時間が経つにつれて薄れていきます。
例えば、こんな例があるよ
1970年〜2015年の間で国内株式で1〜15年間投資した場合、利益にどのくらい差が出るかいう検証です。(三井住友銀行HPより引用)
投資期間が短いとプラスとマイナスの差が大きい!
リターンが大きいのは嬉しいけど、短期投資はリスクもあるから
長期投資だと安心だよ!
上記の場合、投資期間が1年だと100万円が54万円になる年もあったということになります。
しかし、投資期間を20年とれば悪い時期でもマイナス5万円でした。
長期投資をしてもマイナスになる可能性があるのね。。
投資先をいろいろなものに分散してすると、もっとリスクを下げられるよ
同じく1970年〜2015年の間で、国内外の株式と債券で投資した場合だと次のようになります。(三井住友銀行HPより引用)
上記の場合、投資期間が1年だと100万円が69万円になる年もあったということになります。
しかし、投資期間を20年とれば悪い時期でもマイナスにはならず、プラス3万円でした。
わ!マイナスがなくなった!?
投資は元本を保証するものではないため、長期投資をすれば必ずプラスになるわけではありません。
しかし、長期で分散投資することによって、リスクは減らすことができます。
長期投資のメリット②「複利の力」
利息には「単利」と「複利」の2種類があります。
- 単利 = 利息を元本に組み入れず、元本部分にのみ利息がつくもの
- 複利 = 投資による収益や利息を再び投資するので、利息がどんどんふくらむもの
複利で投資をすると、時間をかければかけるほどお金が働くことになり、稼いでくれる金額が増えていきます。
単利と複利ってそんなに違うの?
言葉だけではイメージしにくいよね
わかりやすく具体例で見てみよう!
100万円を5%の利回りで投資した場合、単利と複利でどう違うのかを見てみましょう。
単利の場合、100万円に対して1年後につく利息は5万円です。
次の年も元本は100万円なので、利息は5万円づつ増えていきます。
複利の場合も、100万円に対し1年後につく利息は5万円です。
でも、2年目には元本100万円と利息5万円が再投資されるため、利息が2,500円になります。
1年で違いは2,500円になるのね
長期投資をするともっと大きな差になるよ!
30年後、この100万円はどうなっているでしょうか。
単利の場合、100万円を5%の利回りで投資しつづけると250万円になります。
複利の場合は、単利よりも1.7倍以上に増えて4,321,942円になります。
ええ!? 1,821,942円も差が出るの!?
長期で複利を利用しつつ投資をすると、時間と共に元本が成長し、将来の利益もそれに応じて大きくなります。
次は初心者でも分散投資しやすい方法を紹介するね
インデックスファンド
インデックスファンドとは、たくさんの株や債権などの投資商品をまとめたものです。
その中に含まれる企業や国の経済状況に連動して価格が変わります。
インデックスとは?
投資における「インデックス」とは、株式市場などの全体的な動きを表す指数のことです。
企業の株価の平均や合計を元に計算されます。
例えば「S&P500」とは、米国で時価総額の大きい主要500社で構成された株価指数です。
様々な業種から選ばれていて、ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしているので、
市場全体の動きを表す指標として利用されています。
ファンドとは?
ファンド(投資信託)とは、運用のプロに資産運用を任せて、運用利益をお金を出した人で分け合う商品です。
一般の人や企業からお金を集め、さまざまな債権や株式・不動産等に投資します。
インデックスファンドのメリット・デメリット
インデックスファンドのメリットは以下の通りです。
インデックスファンドは他のものよりも手数料が安く、管理コストを抑えられます。
手数料が高いファンドに投資していると、利益が出たとしても手元に帰ってくるお金が少なくなるため、
手数料がどのくらいかかるかは非常に重要です。
また、複数の人から集めた資金で指数と連動した運用をするため、たくさんの銘柄を購入します。
そのためインデックスファンドに投資することは、幅広く分散投資をしていることになります。
インデックスファンドは良いことばかりなの?
インデックスファンドにもデメリットはあるよ
インデックスファンドは初心者にも初めやすい投資ですが、デメリットもあります。
インデックスファンドは市場の値動きと連動するため、市場平均より大きく上回るリターンは得られません。
市場全体がマイナスになっている時は、インデックスファンドもマイナスになることがあります。
また、インデックスファンドは長期的な運用に適した投資なので、短期的な投資には向いていません。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、定期的に一定の金額で投資する方法です。
毎月コツコツ買っていくので高値の時に購入数量は少なく、安値の時に購入数量は多くなります。
投資信託の価格は日々変わりますが、どんな値動きをしていても買い続けるのがドルコスト平均法の基本です。
ドルコスト平均法のメリット
ドルコスト平均法は、初めて投資をする人や専門知識がない人でも投資を始めやすいメリットが2つあります。
1つ目は「まとまった資金がなくてもできる」ことです。
ドルコスト平均法は積立投資なので、少額から始めることができます。
毎月100円から投資できる商品もあり、無理なく続けやすい投資方法です。
2つ目は「管理の手間がかからない」ことです。
定期的に最初に決めた金額で自動的に購入できる商品を選ぶと、あとは何もしなくても大丈夫です。
今はネット証券等で自動購入ができる商品がたくさんあるので、手続きは最初の1回で済みます。
ドルコスト平均法のデメリット
ドルコスト平均法のデメリットは「値動き次第では不利になる」ことです。
投資信託の価格が下がる一方の時でも、そのまま購入することで損失が出るかもしれません。
価格が上がりつづけている場合でも、少額しか購入しないのでチャンスを逃す可能性があります。
また、ドルコスト平均法では長期にわたって少しづつ投資商品を購入するため、資産をつくるのに時間がかかります。
短期間で大きなリターンを得るには向いていません。
まとめ
今回は「投資はギャンブル??」というテーマで解説しました。
先行きが不透明な時代に、収入の柱を給与だけに頼るのは心許ないと感じる人も少なくないのではないでしょうか。
とはいえ、副業で稼ぐには時間も労力もかかります。
投資をするとお金が働いてくれるよ!
投資はきちんとした知識を身につければ「当たる方に賭けたら儲かる」というギャンブルとは違い、
堅実に資産を増やすことができます。
世界はこれまで「モノの値段が上がり続ける」インフレ状態で発展してきました。
今後も余程のことがない限り、インフレは継続していくことでしょう。
インフレが続くということは、現金の価値が下がるということです。
投資には、インフレリスクをカバーする効果もあります。
お金で苦労する人生にならないために、正しく資産を増やしてきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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